Duo List
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲リスト

このページではヴァイオリンとチェロのための二重奏曲の主な作品を紹介しています。

暇を見つけて少しずつ増やしていく予定です。。。載っている曲に関する訂正や新情報の提供お待ちしております。

《協奏曲》

Brahms, J.:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 Op.102

作曲者
ヨハネス・ブラームス Johannes Brahms (1833-1897 ドイツ)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
Das Doppelkonzert a-Moll für Violine, Violoncello und Orchester Op.102
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Andante 第3楽章:Vivace non troppo
演奏時間
約35分
編成
2222-4200, Tim, Str
譜面
【ソロ譜(ピアノリダクション)】Breitkopf:EB6040
【スコア】Breitkopf:PB3697
【パート譜】Breitkopf:OB16104
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Delius, F.:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 RT VII/5

作曲者
フレデリック・ディーリアス Frederick Delius (1862-1934 イギリス)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 RT VII/5
Concerto for Violin, Cello and Orchestra, RT VII/5
演奏時間
約21分
編成
22(EH1)22-4231, Tim, Hp, Str
譜面
【ソロ譜(ピアノリダクション)】Stainer&Bell:H235
【スコア】Stainer&Bell:B399
【パート譜】Stainer&Bell:HL70B(レンタル)
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Donizetti, G.:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調

作曲者
ガエターノ・ドニゼッティ Gaetano Donizetti (1797-1848 イタリア)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調
Concerto in D-Minor for Violin, Violoncello, and Orchestra
楽章構成
第1楽章:Allegro ma non tanto 第2楽章:Andante 第3楽章:Rondo:Allegro moderato
演奏時間
約12分
編成
2200-0000, Str
譜面
【ソロ譜(ピアノリダクション)】Peters:EP8293
【スコア】Hoeflich:1686

Saint-Saëns, C.:ミューズと詩人たち Op. 132

作曲者
カミーユ・サン=サーンス Camille Saint-Saëns (1835-1921 フランス)
曲名
ミューズと詩人たち Op. 132
La Muse et le Poète Op.132
演奏時間
約18分
編成
2222-2230, Tim, Hp, Str
譜面
【ソロ譜(ピアノリダクション)】Durand:DF00768600
【スコア】Hoeflich:1689
【パート譜】Kalmus:A6994
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Vieuxtemps, H.:華麗なる二重奏曲 Op. 39

作曲者
アンリ・ヴュータン Henri Vieuxtemps (1820-1881 ベルギー)
曲名
華麗なる二重奏曲 Op. 39
Duo brillant op. 39
楽章構成
第1楽章:Allegro maestoso 第2楽章:Adagio 第3楽章:Allegretto
演奏時間
約15分
編成
1222-2200, Tim, Triangle, Str
譜面
【ソロ譜(ピアノリダクション)】Kunzelmann:GM1340
【スコア・パート譜】未出版?、手稿がベルギー王立図書館(KBR)に所蔵
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Vivaldi, A.:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 変ロ長調 RV 547

作曲者
アントニオ・ヴィヴァルディ Antonio Lucio Vivaldi (1678-1741 イタリア)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 変ロ長調 RV 547
Concerto for Violin and Cello in B-flat major, RV 547
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Andante 第3楽章:Allegro molto
演奏時間
約10分
編成
Str, (Cemb)
譜面
【ソロ譜(ピアノリダクション)】IMC:No.2181
【スコア】Ricordi:PR00029300
【パート譜】Ricordi:NR13470100
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《二重奏曲》

Bachrich, E.:二重奏曲 Op.5

作曲者
エルンスト・バハリッヒ Bachrich Ernst (1892-1942 オーストリア)
曲名
二重奏曲 Op.5
Duo Op.5
楽章構成
第1楽章:Allegro Impetuoso 第2楽章:Moderato, sempre un poco sostenuto 第3楽章:Molto vivace
演奏時間
約11分
譜面
Doblinger:DB03-00432 (imslp
解説(2018プログラムより)
ウィーン生まれのエルンスト・バハリッヒは、ウィーン大学で法律の勉強をしたものの、1916年からシェーンベルクに師事して作曲を学び、また1920年から1925年の間ウィーン・フォルクスオーパーの指揮者を務めるなど音楽家として活躍しましたが、1942年50歳の時にナチス支配下のポーランド、アイズビカの強制収容所に送られ、亡くなりました。
この作品は、シェーンベルクの影響を受けつつも12音技法は使用せず、明瞭な3楽章形式で書かれています。静寂な部分を挟む爽快な第1楽章、同じ音型を執拗に繰り返すチェロを背景にヴァイオリンが自由に舞うパッサカリア、終楽章は精力的な中に時折優雅さを織り交ぜながらも理知的に構成され、最後は力強く締め括ります。

Bartok, B.:ハンガリー民謡集

作曲者
バルトーク・ベーラ Bartók Béla (1881-1945 ハンガリー)
曲名
ハンガリー民謡集
Hungarian Folk Melodies
備考
原曲はピアノ曲「子供のために」より第1巻19、26、28、30、34、35、36番
Karl Kraeuterによる編曲
楽章構成
第1曲:Allegro ironico 第2曲:Allegretto 第3曲:Moderato 第4曲:CHORAL, Andante 第5曲:Allegretto 第6曲:Con moto 第7曲:Vivace
演奏時間
約7分
譜面
Boosey&Hawkes:M060070174
解説(2016プログラムより)
バルトークはピアニスト、作曲家としての活動のみならず、民俗音楽研究家として祖国ハンガリーをはじめとする東ヨーロッパ諸国、時にはアフリカまで足を伸ばし民謡の採集を行いました。バルトークの作品はテヌート、アクセント、アーティキュレーションスラー等が細かく指示されていますが、種類豊富なアクセント、スタッカートはハンガリー語のことばの特徴と一致しており、動感のある休符など、実験的な要素も多く含まれています。
ここに収められている曲の原曲はピアノ曲「子供のために」の第1巻《ハンガリー民謡編》より、19、26、28、30、34、35、36番で、シューマンの「子供のために」から触発されて、芸術的で真に教育的な子供の作品を作ろうと考えたバルトークの力作です。ヴァイオリニストのカール・クロイターによって編曲されました。

Beethoven, L.v.:二重奏曲 第1番 WoO27 No.1

作曲者
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827 ドイツ)
曲名
二重奏曲 第1番 WoO27 No.1
Duet No.1 WoO27 No.1
備考
原曲はクラリネットとファゴットのための二重奏曲
楽章構成
第1楽章:Allegro comodo 第2楽章:Larghetto sostenuto 第3楽章:Allegretto
演奏時間
約11分
譜面
Peters:No.2523 (imslp
解説(2015プログラムより)
交響曲第5番、第9番を始めとする不朽の名作を数多く残したベートーヴェンですが、管楽器のための“軽い”作品を書いていた時期もありました。
この二重奏曲は、彼が作曲家としての地位を築き始めたボン時代、あるいはウィーンに移ったばかりの頃、クラリネットとファゴットのために作曲されました。2つの楽器がメロディと伴奏を交互に受け持つ第1楽章、第2楽章には悲劇的なハ短調が使われ、最後はユーモアに富んだロンドで軽快に締めくくられます。
管楽器のために書かれたこの二重奏を、本日最後に演奏する作曲家F.ヘルマンがヴァイオリンとチェロのために編曲しています。

Beethoven, L.v.:二重奏曲 第2番 WoO27 No.2

作曲者
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827 ドイツ)
曲名
二重奏曲 第2番 WoO27 No.2
Duet No.2 WoO27 No.2
備考
原曲はクラリネットとファゴットのための二重奏曲
楽章構成
第1楽章:Allegro affettuoso 第2楽章:Aria:Larghetto 第3楽章:Rondo:Allegretto moderato
演奏時間
約12分
譜面
Peters:No.2523 (imslp

Beethoven, L.v.:二重奏曲 第3番 WoO27 No.3

作曲者
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827 ドイツ)
曲名
二重奏曲 第3番 WoO27 No.3
Duet No.3 WoO27 No.3
備考
原曲はクラリネットとファゴットのための二重奏曲
楽章構成
第1楽章:Allegro sostenuto 第2楽章:ARIA con variazioni:Andantino con moto
演奏時間
約13分
譜面
Peters:No.2523 (imslp

Beethoven, L.v.:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲(断章)UnV 8

作曲者
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827 ドイツ)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲(断章)
Duo for Violin and Violoncello UnV 8 (Fragment)
備考
未完(提示部のみ)ロバート・レヴィンによる補完
演奏時間
約1分半(完成部分、リピートなし)
譜面
Henle:No.1265

Corelli, A.:ソナタ 第7番 Op.5-7

作曲者
アルカンジェロ・コレッリ Arcangelo Corelli (1653-1713 イタリア)
曲名
ソナタ 第7番 Op.5-7
Sonata No.7 Op.5-7
備考
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
楽章構成
第1楽章:Preludio,Adagio 第2楽章:Corrente, Allegro 第3楽章:Sarabanda, Largo 第4楽章:Giga, Allegro
演奏時間
約10分
譜面
Schott:ED4381(for Vn & Pf) (imslp
解説(2014プログラムより)
ヴァイオリニストでもあったコレッリは、合奏協奏曲やトリオソナタ、ヴァイオリンソナタを作曲したことでよく知られています。A.ヴィヴァルディに影響を与え、J.S.バッハもコレッリの作品を研究し、コレッリの作品3(1689年)の主題に基づきオルガンのためのフーガを作曲するなど、コレッリの器楽の作曲は室内楽の歴史に新紀元を画しました。
全12曲からなる「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品5」には有名な「ラ・フォリア ニ短調」も含まれています。コレッリは「技術を誇示するためだけに」高音を演奏することを拒んだと言い、彼の作品のヴァイオリンパートがE線のD音より上にいくことはありませんが、ヴァイオリンの自然に流れるような旋律と、暖かみのある通奏低音が耳に心地良く響きます。

Corelli, A.:ソナタ 第10番 Op.5-10

作曲者
アルカンジェロ・コレッリ Arcangelo Corelli (1653-1713 イタリア)
曲名
ソナタ 第10番 Op.5-10
Sonata No.10 Op.5-10
備考
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
楽章構成
第1楽章:Preludio 第2楽章:Allemanda 第3楽章:Sarabanda 第4楽章:Gavotta 第5楽章:Giga
演奏時間
約9分
譜面
Schott:ED4381(for Vn & Pf) (imslp
解説(2016プログラムより)
ヴァイオリニストでもあったコレッリは、合奏協奏曲やトリオソナタ、ヴァイオリンソナタを作曲したことでよく知られています。A.ヴィヴァルディに影響を与え、J.S.バッハもコレッリの作品を研究し、コレッリの作品3(1689年)の主題に基づきオルガンのためのフーガを作曲するなど、コレッリの器楽曲は室内楽の歴史に新たなページを開きました。全12曲からなる「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品5」は様々な編成で編集、出版、演奏され続けてきましたが、中でもこの第10番のガヴォットは、後にクライスラーが書いた「コレッリの主題による変奏曲」の主題として大変有名になりました。コレッリは「技術を誇示するためだけに」高音を演奏することを拒んだと言い、彼の作品のヴァイオリンパートがE線のD音より上にいくことはありませんが、ヴァイオリンの自然に流れるような旋律と、温かみのある通奏低音が耳に心地良く響きます。

dall'Abaco, F.E.:室内ソナタ 第12番 Op.4-12

作曲者
エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ Evaristo Felice dall'Abaco (1675-1742 イタリア)
曲名
室内ソナタ 第12番 Op.4-12
Sonata da Camera No.12 Op.4-12
備考
ヴァイオリンと通奏低音のために書かれたとも見れるが、当時の出版譜の表紙には「ヴァイオリンとチェロのための」と記載。
演奏時間
約8分
譜面
絶版? (imslp

Dancla, C.:「セビリアの理髪師」による二重奏曲 op.108 no.1

作曲者
シャルル・ダンクラ Charles Dancla (1817-1907 フランス)
曲名
「セビリアの理髪師」による二重奏曲 Op.108 No.1
Duo on theme from "Barbier" Op.108 No.1
譜面
絶版?

Dancla, C.:「ドン・ジョヴァンニ」による二重奏曲 op.108 no.2

作曲者
シャルル・ダンクラ Charles Dancla (1817-1907 フランス)
曲名
「ドン・ジョヴァンニ」による二重奏曲 Op.108 No.2
Duo on theme from "Don Juan" Op.108 No.2
演奏時間
約7分
譜面
Kunzelmann:GM1264

Dancla, C.:「魔弾の射手」による二重奏曲 op.108 no.3

作曲者
シャルル・ダンクラ Charles Dancla (1817-1907 フランス)
曲名
「魔弾の射手」による二重奏曲 Op.108 No.3
Duo on theme from "Der Freischütz" Op.108 No.3
演奏時間
約5分
譜面
Kunzelmann:GM1264
解説(CDブックレットより)
ヴァイオリン教師ピエール・ローデにその才能を見出されたシャルル・ダンクラは、パリ音楽院でヴァイオリンと同時に作曲を学び、さらにその才能を磨きます。パガニーニやヴュータンらの強い影響を受け、パリ・オペラ座管弦楽団のコンサートマスターにまで昇進する傍ら、作曲家としてもイタリアオペラの旋律を主題にしたヴァイオリン曲「6つのエア・ヴァリエ」Op.89、Op.118などが知られています。
ウェーバーのオペラ「魔弾の射手」は、魔弾…7発中6発は射撃手の意のままに命中するが、残りの1発は悪魔の望む個所に命中してしまう…というドイツの民間伝説をもとにした舞台で、オペラにおけるドイツロマン主義を確立した記念碑的作品です。それをもとにヴァイオリンとチェロの二重奏という形で作曲されたこの曲は、ダンクラの真骨頂といえる作品となっています。

Dancla, C.:「ノルマ・夢遊病の女」による二重奏曲 op.108 no.4

作曲者
シャルル・ダンクラ Charles Dancla (1817-1907 フランス)
曲名
「ノルマ・夢遊病の女」による二重奏曲 Op.108 No.4
Duo on theme from "Norma et La Somnambule" Op.108 No.4
譜面
絶版?

Dancla, C.:「愛の妙薬」による二重奏曲 op.108 no.5

作曲者
シャルル・ダンクラ Charles Dancla (1817-1907 フランス)
曲名
「愛の妙薬」による二重奏曲 Op.108 No5
Duo on theme from "Elisire d'amore" Op.108 No.5
譜面
絶版?

Dancla, C.:「白衣の婦人」による二重奏曲 op.108 no.6

作曲者
シャルル・ダンクラ Charles Dancla (1817-1907 フランス)
曲名
「白衣の婦人」による二重奏曲 Op.108 No6
Duo on theme from "La Dame blanche" Op.108 No.6
譜面
絶版?

Gliere, R.:8つの小品 Op.39

作曲者
レインゴリト・グリエール Reinhold Glière (1875-1956 ウクライナ)
曲名
8つの小品 Op.39
8 Pieces Op.39
楽章構成
第1曲:Prelude 第2曲:Gavotte 第3曲:Berceuse 第4曲:Canzonetta 第5曲:Intermezzo 第6曲:Impromptu 第7曲:Scherzo 第8曲:Etude
演奏時間
約18分
譜面
Forberg:F06004 (imslp
解説(2013プログラムより)
グリエールは現ウクライナのキエフでドイツ人の父親とポーランド人の母親の間に生まれ、帝政ロシアからソ連の時代までロシア音楽の中核を成し、伝統的な様式を守り通した作曲家です。スクリャービンやラフマニノフと同世代で、モスクワ音楽院の門下生にはプロコフィエフやハチャトリアンといった作曲家がおり、グリエール自身もバレエ音楽や交響曲、協奏曲など多くの分野に数多くの作品を残しています。
ロシア革命前の1909年に書かれたこの曲は、擬古典的かつロマンティックな作風で、バロックから現代までに至る様々な曲想を織り交ぜた色彩豊かな小品集です。
冬のロシアを思わせる印象的な「前奏曲」、バッハを彷彿とさせる主部と、バグパイプのようなトリオからなる「ガヴォット」、ゆったりと揺れるゆりかごを模したような、慈愛に満ちた「子守歌」、ヴァイオリンが情熱的に歌い上げる「カンツォネッタ」、ロマンティックでありながら優雅で気品のある「間奏曲」、暗くゆったりとしたメロディーの裏で即興的な3連符が揺蕩う「即興曲」、ダイナミックで溌溂とした「スケルツォ」、無窮動的な性格の技巧的な「エチュード」の8曲からなっています。

Godard, B.:オーバード Op.133

作曲者
ベンジャミン・ゴダール Benjamin Godard (1849-1895 フランス)
曲名
オーバード Op.133
Aubade Op.133
楽章構成
第1楽章:Andante quasi adagio 第2楽章:Andantino
演奏時間
約7分
譜面
Amadeus:BP1883 (imslp
解説(2019プログラムより)
ベンジャミン・ゴダールは、「子守歌」が有名な歌劇「ジョスラン」の作曲者として知られています。パリ音楽院でヴュータンにヴァイオリンの指導を受け、作曲家としてはオペラの他にも交響曲、協奏曲、室内楽や歌曲など様々なジャンルに作品を残しています。
「オーバード」とは「朝の歌」の意で、夜明けを喚起する曲、また夜明けにわかれる恋人たちを歌うものとされています。爪弾く弦にのせて愛を語り合い、夜が明けるのを惜しむかのようなⅠ.Andante quasi adagio、そうとは知らず、小鳥の囀りと共に清々しい朝を迎える町の人々の様子を彷彿とさせるⅡ.Andantinoの2曲からなっています。

Halvorsen, J.:ヘンデルの主題によるサラバンドと変奏

作曲者
ヨハン・ハルヴォルセン Johan Halvorsen (1864-1935 ノルウェー)
曲名
ヘンデルの主題によるサラバンドと変奏
Sarabande con variazioni (After Handel)
備考
原曲はヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
演奏時間
約9分
譜面
未出版 (IMC:No.614 -for Vl & Vla) (imslp
解説(2013プログラムより)
ノルウェー・ロマンティック音楽を代表する作曲家で、指揮者・ヴァイオリニストとしても活躍したハルヴォルセンの作品としては、ヴァイオリンとヴィオラのための「パッサカリア」がよく取り上げられますが、この「サラバンドと変奏」も同じくヘンデルの作品をヴァイオリンとヴィオラのために編曲したものです。
原曲は「ハープシコード組曲 第2集」の第4曲(HWV437)よりサラバンドで、この曲はセゴビアのギター演奏により一気に知名度を上げたのち、弦楽合奏やオーケストラに編曲され、映画「バリー・リンドン」や「風の谷のナウシカ」、「劒岳 点の記」など色々なところで親しまれています。
ハルヴォルセンの編曲では、冒頭で原曲の旋律が忠実に再現された後、卓越した技法で作曲された様々な変奏が叙情的かつ豊かに展開されていきます。

Halvorsen, J.:ヘンデルの主題によるパッサカリア

作曲者
ヨハン・ハルヴォルセン Johan Halvorsen (1864-1935 ノルウェー)
曲名
ヘンデルの主題によるパッサカリア
Passacaglia (After Handel)
備考
原曲はヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
演奏時間
約7分
譜面
IMC:No.3363 (imslp
解説(2012プログラムより)
作曲家として“音楽の父”バッハを遥かに凌ぐ名声を得、チェンバロ・オルガン奏者としてスカルラッティと腕を競い合ったという天才・ヘンデルによるチェンバロ組曲第7番より終楽章パッサカリア。ヘンデル自身によってオルガン協奏曲にも転用された華麗で壮大なこの作品をヴァイオリンとヴィオラのデュオに編曲したのは、ノルウェーの作曲家ヨハン・ハルヴォルセンです。
ヘンデルの意匠を引き継ぎつつも極めて自由に展開された変奏の数々は、自身が優れたヴァイオリニストでもあり、ロマン主義の時代を生きたハルヴォルセンらしい技巧的かつ情熱的な作品となっています。

Haydn, F.J.:二重奏曲 ニ長調 Hob.VI:D1

作曲者
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Franz Joseph Haydn (1732-1809 オーストリア)
曲名
二重奏曲 ニ長調 Hob.VI:D1
Duo for Violin and Cello in D major Hob.Ⅵ:D1
楽章構成
第1楽章:Adagio non molto 第2楽章:Allegro 第3楽章:Tempo di Minuetto
演奏時間
約10分
譜面
Breitkopf:EB8338 (imslp
解説(2012プログラムより)
“交響曲の父”と称されるハイドン、その作品は常に一貫した調和を伴い、聴衆に安心感をもたらします。ヴァイオリンとチェロが気品溢れる歌を交わし合うこのデュオも決して期待を裏切りません。この作品のパート譜は1782年にハイドンの名でロンドンで出版されましたが、1768年にレオポルド・ホフマンの作品として自筆譜と共にブライトコプフ出版社のカタログにも載っており、未だ最終的な結論には至っていないようです。

Hermann, F.:華麗なる大二重奏曲 Op.12

作曲者
フリードリヒ・ヘルマン Friedrich Hermann (1828-1907 ドイツ)
曲名
華麗なる大二重奏曲 Op.12
Grand Duo Brillant Op.12
楽章構成
第1楽章:Allegro con fuoco 第2楽章:Adagio 第3楽章:Allegro moderato
演奏時間
約18分
譜面
Amadeus:BP2566 (imslp
解説(2015プログラムより)
フランクフルトに生まれたフリードリヒ・ヘルマンは、1943年にF.メンデルスゾーンによって設立された直後のライプツィヒ音楽院に入学、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を初演したことで知られるF.ダヴィドに学び、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として活躍しました。1948年に母校の教授に就き、50歳で演奏家としての仕事を一切辞めてからも、亡くなるまで後進の指導に尽くしました。メンデルスゾーンやゲーゼに和声を学び、作曲のみならず、ペーター社から出版された多くのヴァイオリン作品の編集者としても知られています。
この大二重奏曲は、1858年に出版され、シュポアに献呈されました。第1楽章は、迫力ある華麗なパッセージの合間に、メンデルスゾーンの影響も見られる、歌うようなメロディを交互に奏でます。瞑想的な第2楽章のスコアには、何度も“espressivo”と表記され、祈りのようなメロディが繰り返されます。続く第3楽章では、技巧とメロディの要素がポロネーズのリズムにのせて絶え間なく踊り、華やかに終盤を飾ります。

Hoffmann, H.A.:協奏的大二重奏曲 Op.5-2

作曲者
ハインリヒ・アントン・ホフマン Heinrich Anton Hoffmann (1770-1842 ドイツ)
曲名
協奏的大二重奏曲 Op.5-2
Grand duo concertant Op.5-2
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Andantino un poco con moto 第3楽章:Allegro non molto
演奏時間
約20分
譜面
絶版? (imslp
解説(2017プログラムより)
ハインリッヒ・アントン・ホフマン(1770-1842)はドイツのマインツに生まれました。1803年フランクフルト市立劇場のオーケストラに入団、後にコンサートマスター、更には音楽監督も務めました。作曲家としても活躍したホフマンの作品は1800~1832年頃に集中していますが、ほとんどが弦楽器のための作品で、ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲は出版されたものだけでも10作品と言われています。作風はモーツァルトやベートーヴェンなどウィーン古典派から初期ロマン派、またローデなどヴァイオリンフレンチスクールの影響も受け、整った形式と美しいメロディの中に技巧が織り込まれています。ソナタ形式の第1楽章、ユニゾンで始まりカノンのように掛け合う第2楽章に続き、第3楽章は第2楽章と同じ主題を用いた変奏曲で協奏的に盛り上がった後、再び主題をピチカートで奏で静かに締め括ります。

Honegger, A.:ヴァイオリンとチェロのためのソナチネ H.80

作曲者
アルテュール・オネゲル Arthur Honegger (1892-1955 フランス)
曲名
ヴァイオリンとチェロのためのソナチネ H.80
Sonatine pour Violon et Violoncelle H.80
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Andante 第3楽章:Allegro
演奏時間
約16分
譜面
Salabert:EMS8495 (imslp
解説(2016プログラムより)
20世紀前半のフランスで活躍した「フランス6人組」の一人であるオネゲルは、スイス人の両親の元、フランス北西部の都市ル・アーブルに生まれ、生涯の殆どをパリで過ごしました。音楽好きの母の手ほどきでヴァイオリン、ピアノを始め、その後はチューリッヒ音楽院、パリ音楽院でヴァイオリンと作曲、指揮法を学びました。「フランス6人組」の中では異色で、バッハやワーグナーなどドイツ語圏の作曲家に強い共感を持ち、対位法の技術と構築力を駆使した器楽曲、室内楽から交響曲、映画音楽まで幅広く作曲しました。新古典主義的な作風で、内省的で重厚ながら、躍動感溢れるリズムと音形を併せ持ち、グロテスクとも言える美しい響きが特徴的です。
1932年に作曲されたこの「ソナチネ」も、たった2本の楽器とは思えない豊穣な響きを湛えています。ユニゾンで始まり巧みな対位法で次第に発展していく第1楽章、静謐なアンダンテと中間部のフーガ形式のスケルツォが対照的な第2楽章、終楽章は、民族的なリズムと各楽器のレチタティーヴォ風な見せ場を挟みながら掛け合いが白熱するも、最後はユーモラスに幕を閉じます。

Jongen, J.:ソナタ=デュオ Op.109

作曲者
ジョゼフ・ジョンゲン Joseph Jongen, (1873-1953 ベルギー)
曲名
ソナタ=デュオ Op.109
Sonate-Duo Op.109
演奏時間
約13分
譜面
CeBeDem:D/1997/0565/17

Kodaly, Z.:二重奏曲 Op.7

作曲者
コダーイ・ゾルターン Kodály Zoltán (1882-1967 ハンガリー)
曲名
二重奏曲 Op.7
Duo for violin and cello Op. 7
楽章構成
第1楽章:Allegro serioso, non troppo 第2楽章:Adagio 第3楽章:Maestoso e largamente, ma non troppo lento
演奏時間
約25分
譜面
Universal:UE7089 (imslp
解説(2013プログラムより)
バルトークと並び、ハンガリー音楽の確立に貢献したコダーイは、作曲家、演奏家、教育者、民族音楽学者、言語学者としてなど、多方面で活躍しました。特に民謡収集とその研究に努めましたが、バルトークに比べ、民謡素材をストレートに使用したコダーイの作品は、古典的な形式やバランスを重視する傾向にあり、独特な深みのある響きを創り出しています。
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲は、コダーイがマジャールへの民謡収集旅行から戻った直後の1914年、ブダペストで作曲され、1918年、オールコダーイプログラムの演奏会で初演されました。マジャール民族の言語にも強く影響を受けたこの作品は、コダーイの独創的な特徴が顕著に表れた傑作として、二重奏曲の代表的なレパートリーとなりました。ソナタ形式で書かれた第1楽章は、チェロの英雄的なテーマにヴァイオリンの刺すような和音で幕を開け、2つの楽器が絶え間なく役替えしながら、テーマを自由に、雄弁に、情熱的に、時には即興的要素をもって扱います。愛と絶望を併せ持つ幻想的な第2楽章、そして童謡を取り込んだ活気あふれる第3楽章が、最後まで一気に駆け抜けるように締めくくります。

Kukal, O.:プレゼント Op.12

作曲者
オンジェイ・クーカル Ondřej Kukal (1964- チェコ)
曲名
プレゼント Op.12
Present Op.12
演奏時間
約8分
譜面
Baerenreiter:H7964
解説(2017プログラムより)
オンジェイ・クーカル(1964-)はプラハ音楽院、プラハ芸術アカデミーでヴァイオリン、指揮、作曲を学びました。在学中よりプラハ学生オーケストラを指揮し、ヴァイオリン科の卒業試験では自作のコンチェルトを演奏、卒業後もプラハ室内オーケストラのコンサートマスター(指揮無し)やプラハ放送交響楽団他さまざまなオーケストラの指揮者を務めながら、作曲を続けています。
「プレゼント」は1992年、彼の所属するニュー・ヴラフ弦楽四重奏団の奏者ヤナ・ヴラホヴァーとミカエル・エリクソンの為に書かれ、翌年初演されました。変拍子のリズムを生かし、サスペンスドラマを彷彿とさせるこのクールな作品は、ジャンルを超えて聴く者を楽しませます。

Kummer, F.A. / Schubert, F.A.:歌劇「ザンパ」の主題によるデュオ・コンチェルタンテ

作曲者
フリードリヒ・アウグスト・クンマー Friedrich August Kummer (1797-1879 ドイツ)
フランツ・アントン・シューベルト Franz Anton Schubert (1808-1878 ドイツ)
曲名
歌劇「ザンパ」の主題によるデュオ・コンチェルタンテ
Duo Concertante on theme from Herold's "Zampa"
演奏時間
約11分
譜面
絶版? (imslp
解説(2017プログラムより)
フリードリヒ・アウグスト・クンマー(1797-1879)は、オーボエ奏者としてドレスデン宮廷管弦楽団に入団した後チェロ奏者に転向、またドレスデン音楽院のチェロ教授として多くのチェリストを輩出しました。ドレスデンで生まれフランスで活躍したフランツ・アントン・シューベルト(1808-1878)(ウィーンのシューベルトとは別人)は後に故郷ドレスデンへ戻り、リピンスキーの後任としてコンサートマスターを務めました。
共に作曲家で、四重奏や二重奏を演奏し美事なアンサンブルでも聴衆を魅了した二人は、共作としての二重奏曲もいくつか残しています。この作品は、フランスの作曲家 F.エロルド(1791-1833)のオペラ「ザンパ」を主題にし、技巧と調和の織り成す華麗な二重奏曲です。

Martinu, B.:二重奏曲 第1番 H.157

作曲者
ボフスラフ・マルティヌー Bohuslav Martinů (1890-1959 チェコ)
曲名
二重奏曲 第1番 H.157
Duo No.1 for Violin and Cello H.157
楽章構成
第1楽章:Preludium 第2楽章:Rondo
演奏時間
約13分
譜面
Eschig:S.M.144 (imslp
解説(2013プログラムより)
ボヘミアとモラヴィアの境界付近の小さな村に生まれたマルティヌーはヴァイオリンの才能を認められプラハ音楽院に進学しますが、「慢性的な怠慢」によって退学になります。その後チェコフィルの第2ヴァイオリン奏者を経て、1923年からパリに留学し、ルーセルの元で作曲を学びます。
この二重奏曲は、1927年パリで作曲され、音楽院時代の親友ノヴァークに献呈されました。まだ国際的な名声を得る前の作品ですが、全音音階的な旋律や複調、ジャズの語法などマルティヌーらしさのよく現れた作品です。第1楽章は、冒頭チェロがこの楽章全体を支配する静かな主題を提示すると、ヴァイオリンが調性の異なるところから同じ主題を奏でだし、ぶつかり、交錯し、絡み合って、やがて一つになっていきます。再び静けさを取り戻すと、交錯しながら静かに終始します。第2楽章では、両楽器がユニゾンで目まぐるしく三連音を奏で、この主題を核にして展開していきます。途中、チェロの長大で技巧的なカデンツァを挿み、ヴァイオリンに受け継がれると、最後には最初の主題が再帰しユニゾンで堂々と幕を降ろします。

Martinu, B.:二重奏曲 第2番 H.371

作曲者
ボフスラフ・マルティヌー Bohuslav Martinů (1890-1959 チェコ)
曲名
二重奏曲 第2番 H.371
Duo No.2 for Violin and Cello H.371
楽章構成
第1楽章:Allegretto 第2楽章:Adagio 第3楽章:Poco Allegro
演奏時間
約11分
譜面
Eschig:ME7187 (imslp
解説(2014プログラムより)
マルティヌーは、ボヘミアとモラヴィアの境界付近の小さな村に生まれました。音楽好きな両親と文化的環境に恵まれた彼は、7歳よりヴァイオリンを始め、12歳の時には弦楽四重奏曲を作曲しています。プラハでヴァイオリニストとして活動し、作曲家としてのデビューも飾った後、1923年からパリに留学し、ルーセルの元で作曲を学びます。その頃パリで活躍していた「6人組」やストラヴィンスキー、また、アメリカから入って来たジャズやポピュラー音楽は、マルティヌーの音楽に強く影響を与えました。
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第2番は、パリ時代に書いた第1番から約30年の時を経て、死の1年前に作曲されました。古典的な3楽章で構成され、簡潔ながら、晩年ならではの深みを湛えています。第1楽章では2つの楽器が果敢に挑み合い、郷愁に満ちた第2楽章は、溢れる想いを構築していくかのように寄り添って歌い上げた後、トレモロに乗せて静かに消えゆきます。終楽章は力強いリズムと不協和が炸裂する競争的なエネルギーを持って突き進みます。

Milhaud, D.:ソナチネ Op.324

作曲者
ダリウス・ミヨー Darius Milhaud (1892-1974 フランス)
曲名
ソナチネ Op.324
Sonatine Op.324
楽章構成
第1楽章:Anime 第2楽章:Modere 第3楽章:Vif
演奏時間
約8分
譜面
Heugel:HE31680
解説(2019プログラムより)
フランス6人組で知られるダリウス・ミヨーは、プロヴァンス地方の裕福なユダヤ人家庭に生まれ、7歳からヴァイオリンを学びました。早くから和声法を学び作曲を始め、パリ音楽院入学後はポール・デュカスやザビエル・ルルーに師事しましたが、主に独自の和声語法によって作曲し、400曲以上の作品を残しました。
このソナチネは、1953年6月にカリフォルニア州サンタバーバラで彼の肖像を描いた映画「A visit with Darius Milhaud」 のために書かれ、制作者のラルフ・スウィッカートに捧げられています。5度の重音の連続により激しさを積み上げていく第1楽章、コラールのような第2楽章を挟み、終楽章は、12/8拍子のジーグのリズムに乗せ、オクターヴや9度を用いた打楽器的な伴奏と旋律を掛け合わせ一気に駆け抜けます。ミヨーの特徴ともいえる複調の響きを活かし、地中海の光が充満するセザンヌの水彩画のようなきらめきを放つ作品です。

Mozart, W.A.:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 KV423

作曲者
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791 オーストリア)
曲名
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 KV423
Duo for Violin and Viola KV423
備考
原曲はヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Adagio 第3楽章:Rondeau, Allegro
演奏時間
約15分
譜面
Bärenreiter:BA9164 (imslp Vn&Va譜)
解説(2017プログラムより)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)は自身でヴィオラを演奏したと言われ、ヴィオラの活躍する作品(ケーゲルシュタットトリオや弦楽五重奏曲など)を数多く作曲しており、2曲のヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲を書く数年前には、この2つの楽器のために協奏交響曲も作曲しています。
この二重奏曲 KV423 は1783年の夏、父レオポルドに妻コンスタンツェを引き合わせるため生まれ故郷のザルツブルグを訪れたモーツァルトが、旧友ミヒャエル・ハイドン(フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの弟)が大司教からヴァイオリンとヴィオラのために6曲の二重奏曲を作曲するよう命じられながら、病気のため完成させられずにいた最後の2曲を代筆した、という逸話を持つ二重奏曲の第1曲です。ハイドン兄弟がこれまでに作曲した二重奏曲と同じ3楽章形式を取り、ソナタ形式による第1楽章、優美なアリアを挟み、活気溢れるロンドで締めくくられますが、2つの弦楽器が同等に掛け合い、より豊かでより華やかな喜びに満ちた作品となっています。

O'Connor, M.:ライムロック

作曲者
マーク・オコナー Mark O'Connor (1961- アメリカ)
曲名
ライムロック
Limerock
備考
アメリカのフィドルチューンを元にしたベースのエドガー・メイヤー氏との二重奏曲からのアレンジ
演奏時間
約2分
譜面
Mark O'Connor:MO124

Paganini, N.:協奏的二重奏曲 第1番 MS107 No.1

作曲者
ニコロ・パガニーニ Niccolò Paganini (1782-1840 イタリア)
曲名
協奏的二重奏曲 第1番 MS107 No.1
Duo concertant No.1 MS107 No.1
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Rondo: Allegretto
演奏時間
約9分
譜面
Schott:RL40300
解説(2018プログラムより)
ヴァイオリニストとしてもヨーロッパ中を魅了したパガニーニは、弦楽のための室内楽曲を数多く残しています。
ヴァイオリンとチェロのために書かれた3曲の協奏的二重奏曲は、譜面の書き方、筆跡などから1802年頃に作曲されたと推測されていますが、1802年といえば、パガニーニがギャンブルに溺れ愛器アマティを手放したと言われる年でもあります。3曲共通して、緩徐楽章を挟まない二楽章形式で書かれており、ソナタ形式の第1楽章はパガニーニの特徴とも言える左手ピチカートや人工ハーモニクスなど特殊技巧は一切使われていないものの、2つの楽器が華麗なパセージを交えながら対等に歌い合います。第2楽章ではそれぞれヨーロッパの民族ダンスの要素が取り入れられています。本日演奏する第1番では、ジーグのリズムを用いたイタリアらしい陽気なロンドが置かれています。

Paganini, N.:協奏的二重奏曲 第2番 MS107 No.2

作曲者
ニコロ・パガニーニ Niccolò Paganini (1782-1840 イタリア)
曲名
協奏的二重奏曲 第2番 MS107-2
Duo concertant No.2 MS107-2
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Rondo: Presto
演奏時間
約10分
譜面
Schott:RL40300
解説(2012プログラムより)
ヴァイオリニストとしてもヨーロッパ中を魅了したパガニーニは、弦楽のための室内楽曲を数多く残しています。
この3つの協奏的二重奏曲には作曲年月日の記載がありませんでしたが、譜面の書き方、筆跡などから1800年代初めに作曲されたと推測されています。3曲共通した二楽章形式で書かれており、ソナタ形式の第1楽章は、パガニーニの特徴とも言える左手ピチカートや人工ハーモニクスなど特殊技巧は一切使われていないものの、2つの楽器が華麗なパッセージを交えながら対等に歌い合います。第2楽章ではそれぞれヨーロッパの民族ダンスの要素が取り入れられています。本日演奏する第2番では、バグパイプの伴奏を伴うフランスの地方の舞曲の軽快なリズムが繰り返されます。

Paganini, N.:協奏的二重奏曲 第3番 MS107 No.3

作曲者
ニコロ・パガニーニ Niccolò Paganini (1782-1840 イタリア)
曲名
協奏的二重奏曲 第3番 MS107 No.3
Duo concertant No.3 MS107 No.3
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Polonese:Andante con brio
演奏時間
約11分
譜面
Schott:RL40300
解説(2013プログラムより)
ヴァイオリニストとしてもヨーロッパ中を魅了したパガニーニは、弦楽のための室内楽曲を数多く残しています。
この3つの協奏的二重奏曲には作曲年月日の記載がありませんでしたが、譜面の書き方、筆跡などから1800年代初めに作曲されたと推測されています。3曲共通した二楽章形式で書かれており、ソナタ形式の第1楽章は、2つの楽器が華麗なパッセージを交えながら対等に歌い合います。第2楽章ではそれぞれヨーロッパの民族ダンスの要素が取り入れられており、本日演奏する第3番では、ポロネーズが置かれています。

Paganini, N.:ロンド MS63

作曲者
ニコロ・パガニーニ Niccolò Paganini (1782-1840 イタリア)
曲名
ロンド MS63
Rondo MS63
演奏時間
約2分
譜面
Boccaccini&Spada:B.S.1159

Ravel, M.:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ M.73

作曲者
モーリス・ラヴェル Maurice Ravel (1875-1937 フランス)
曲名
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ M.73
Sonata for Violin and Cello M.73
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Très vif 第3楽章:Lent 第4楽章:Vif, avec entrain
演奏時間
約20分
譜面
Durand:DR10170 (imslp
解説(2012プログラムより)
「印象派」という言葉でひとくくりにされる事の多いラヴェルとドビュッシーですが、2人の音楽語法は対照的と言っても良いくらい違っています。 ドビュッシーの輪郭線がぼかされたような神秘的な響きに対して、ラヴェルのそれは古典的な明晰さを前面に打ち出した華やかな響きを特徴としています。
 このソナタはフランスの音楽雑誌が企画したドビュッシー追悼特集に寄稿した作品に、続く3つの楽章を加え「クロード・ドビュッシーの追憶に」という献辞を添えて出版したもので、第1楽章の最後でClaude Achille DebussyのイニシャルC#-A-Dが織り込まれ、それに呼応するように続く各楽章のチェロの開始音がC#-A-Dとなっている点や、小編成の室内楽のためのソナタという構想からもドビュッシーへの追悼の想いが伝わってきますが、曲自体はドビュッシー的な和声の魅力は放棄され、極限まで無駄を排した2本の線によって描かれます。2つの楽器がそれぞれに思い思いの旋律を奏でつつお互いにまったく妥協することがないので、随所で無調や多調の響きに満ちていますが、そこから新しい楽想が紡ぎ出されてきます。
 その硬質な響きや透明感はラヴェル特有のもので、ドビュッシーの室内楽とはまた異なる魅力に溢れています。

Rivier, J.:ソナチネ

作曲者
ジャン・リヴィエ Jean Rivier (1896-1987 フランス)
曲名
ソナチネ
Sonatine
楽章編成
第1楽章:Molto moderato, con grazia 第2楽章:Andantino, en canon 第3楽章:Vivace e leggiero
演奏時間
約10分
譜面
Salabert:EMS8746

Rolla, A.:二重奏曲 第1番 BI.244

作曲者
アレッサンドロ・ロッラ Alessandro Rolla (1757-1841 イタリア)
曲名
二重奏曲 第1番 BI.244
Duetto No.1 BI.244
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Andantino 第3楽章:Polonaise
演奏時間
約19分
譜面
Amadeus:BP 959 (imslp
解説(2019プログラムより)
パガニーニの師として知られるアレッサンドロ・ロッラは、オーケストラのヴィオラ奏者、コンサートマスター、指揮者を務めた他、600曲近くの作品を作曲しました。そのうちの230曲以上は2つの楽器のための二重奏曲で、また自らも自宅で頻繁に室内楽のサロンコンサートを企画するなど、室内楽の発展に大きく貢献しました。25歳下のパガニーニに圧倒的な才能を見出し、フェルディナンド・パエルに作曲を師事するよう勧めたのも、ミラノ・スカラ座のコンサートマスターに招聘したのもロッラだったと言われています。
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲は3曲残していますが、どれもヴァイオリンの明るい音色を引き立てるバランスの良さと、パガニーニとも共通する華麗なパッセージや歌心溢れるメロディで、弦楽器の響きが大変心地よい作品です。

Romberg, B.:モーツァルトの3つの主題 第1番 「フィガロの結婚」の主題による変奏曲

作曲者
ベルンハルト・ロンベルク Bernhard Romberg (1767-1841 ドイツ)
曲名
モーツァルトの3つの主題 第1番 「フィガロの結婚」の主題による変奏曲
3 Themes of Mozart No.1 Variations on theme from "Le nozze di Figaro"
備考
オペラ「フィガロの結婚」より第1幕のカヴァティーナ「もし踊りをなさりたければ」による変奏曲
演奏時間
約7分
譜面
IMC:No.3749 (imslp
解説(2018プログラムより)
ベルンハルト・ロンベルグは、チェリストとして、またチェロという楽器の形状や演奏法に重要な改革を行ったことで知られています。子供用のサイズのチェロを作ったのも、初めて暗譜で演奏したチェリストも、彼だと言われています。同い年の従兄でヴァイオリニストのアンドレアスとは兄弟同然に育てられ、共にヨーロッパを旅したほか、1790年にはボンの選帝侯ケルン大司教宮廷オーケストラに参加し、若かりしベートーヴェンと出会いました。後にベートーヴェンは、ベルンハルトの為にチェロ協奏曲を作曲すると持ち掛けましたが、彼は自分で作曲した曲を演奏することが第一という理由で断っています。幼少時より共に演奏し、作曲家でもあったベルンハルトとアンドレアスは、“即興演奏を譜面に残したもの”とも言える共同作品をいくつも残しています。
モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」より、フィガロが歌うカヴァティーナ(素朴な旋律をもつ歌謡的な声楽曲)“もし踊りをなさりたければ”を変奏曲にしたこの作品にも、心地良い響きの中に2人の高い技術と遊び心が垣間見えます。

Romberg, B.:モーツァルトの3つの主題 第2番 「魔笛」の主題による変奏曲

作曲者
ベルンハルト・ロンベルク Bernhard Romberg (1767-1841 ドイツ)
曲名
モーツァルトの3つの主題 第2番 「魔笛」の主題による変奏曲
3 Themes of Mozart No.2 Variations on theme from "Magic Flute"
備考
オペラ「魔笛」より第1幕の二重唱「恋の痛みを知る人は」による変奏曲
演奏時間
約8分
譜面
IMC:No.3749 (imslp
解説(2015プログラムより)
ベルンハルト・ロンベルグは、チェリストとして、またチェロという楽器の形状や演奏法に重要な改革を行ったことで知られています。子供用のサイズのチェロを作ったのも、初めて暗譜で演奏したチェリストも、彼だと言われています。同い年の従兄でヴァイオリニストのアンドレアスとは兄弟同然に育てられ、共にヨーロッパを旅したほか、1790年にはボンの選帝侯ケルン大司教宮廷オーケストラに参加し、若かりしベートーヴェンと出会いました。後にベートーヴェンは、ベルンハルトの為にチェロ協奏曲を作曲すると持ち掛けましたが、彼は自分で作曲した曲を演奏することが第一という理由で断っています。幼少時より共に演奏し、作曲家でもあったベルンハルトとアンドレアスは、“即興演奏を譜面に残したもの”とも言える共同作品をいくつも残しています。
モーツァルトの歌曲「魔笛」より二重奏“恋の痛みを知る人は”を変奏曲にしたこの作品にも、心地良い響きの中に2人の仲の良さが垣間見えます。

Romberg, B.:モーツァルトの3つの主題 第3番 「魔笛」の主題による変奏曲

作曲者
ベルンハルト・ロンベルク Bernhard Romberg (1767-1841 ドイツ)
曲名
モーツァルトの3つの主題 第3番 「魔笛」の主題による変奏曲
3 Themes of Mozart No.3 Variations on theme from "Magic Flute"
備考
オペラ「魔笛」より第2幕のアリア「可愛い娘か女房がいれば」による変奏曲
演奏時間
約10分
譜面
IMC:No.3749 (imslp
解説(2019プログラムより)
ベルンハルト・ロンベルグは、チェリストとして、またチェロという楽器の形状や演奏法に重要な改革を行ったことで知られています。同い年の従兄でヴァイオリニストのアンドレアスとは兄弟同然に育てられ、共にヨーロッパを旅したほか、1790年にはボンの選帝侯ケルン大司教宮廷オーケストラに参加し、若かりしベートーヴェンと出会いました。後にベートーヴェンは、ベルンハルトの為にチェロ協奏曲を作曲すると持ち掛けましたが、彼は自分で作曲した曲を演奏することが第一という理由で断っています。幼少時より共に演奏し、互いに作曲家でもあったベルンハルトとアンドレアスは、“即興演奏を譜面に残したもの”とも言える共同作品をいくつも残しています。
この作品の主題となるのはモーツァルトの歌劇「魔笛」の第二幕でパパゲーノが「可愛い娘か女房がいれば」と歌うアリア。つい口ずさんでしまいそうな陽気なメロディを、技巧が散りばめられた変奏で盛り上げます。

Schulhoff, E.:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲

作曲者
エルヴィン・シュルホフ Erwin Schulhoff (1894-1942 チェコ)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
Duo for Violin and Cello
楽章構成
第1楽章:Moderato 第2楽章:Allegro giocoso 第3楽章:Andantino 第4楽章:Moderato
演奏時間
約18分
譜面
Universal:UE8573 (imslp
解説(2015プログラムより)
エルヴィン・シュルホフは、プラハに住むドイツ系ユダヤ人の家庭に生まれました。ドヴォルジャークの勧めによりピアノを習うようになったエルヴィンは、10歳でプラハ音楽院へ進学、14歳からはライプツィヒ音楽院でマックス・レーガーに師事し、作曲を学びます。共産主義に傾倒、反戦を信条とした政治的主張は音楽にも現れ、ナチスに退廃音楽の烙印を押された挙句、ドイツの強制収容所へ送られた翌年に結核で亡くなりました。しかしジャズの影響をいち早く取り入れた彼の音楽は、前衛的でありながらも、後期ロマン主義、印象主義、民族主義などが巧みにブレンドされた独自の世界を創り出しています。
この二重奏曲は1925年、ヤナーチェクの研究に没頭している最中に作曲されました。第1楽章は、多くの童謡の基である五音音階のテーマで始まり、次第に様々な音色と混ぜ合わさっていきます。このテーマは作品全体の核となり、全楽章通して多様に変容しながら使われます。“Zingaresca”と題された第2楽章は、その名の通り喜びに満ちたハンガリージプシー音楽に、技巧的なピチカートが散りばめられます。弱音器を使用した幻想的な第3楽章の後、終楽章はテーマの変形で始まります。徐々に音楽はエネルギーを高め、推し進める力を弱めることなく熱狂的に幕を閉じます。

Seiber, M.:室内ソナタ

作曲者
マティアス・セイバー Seiber Mátyás (1905-1960 ハンガリー)
曲名
室内ソナタ
Sonata da Camera
楽章構成
第1楽章:Molto sostenuto, Un poco rubato 第2楽章:Allegro misterioso
演奏時間
約14分
譜面
Chester:CH00260
解説(2018プログラムより)
マティアス・セイバーはブダペストに生まれ、ハンガリーを代表する作曲家、バルトークやコダーイの影響を強く受けました。あらゆるジャンルの作品を残した他、1961年にはリゲティが「Atmospheres」(映画「2001年宇宙の旅」に使用された管弦楽曲)をセイバーに献呈しています。リスト音楽院ではコダーイに師事し、1925年に受けた作曲コンクールでは、セイバーの落選に対し、彼の才能を推したバルトークとコダーイが審査員脱退を表明して抗議したとも言われています。また、チェリストとして客船オーケストラで世界を旅し、ニューヨークでダンスオーケストラにも関わったセイバーは、1928年よりフランクフルトの音楽学校で世界初のジャズ教育にも貢献しました。
1925年に書かれたこの室内ソナタは、一切重音を使わずバッハの2声インヴェンションを彷彿とさせる神秘的な導入部を第1楽章とし、その断片を形を変えて使用しながら、ジャズの要素をふんだんに盛り込んだ技巧的な第2楽章がほぼ続けて演奏されます。第2楽章ではユニゾンや3連符と16分音符の同時進行を多用し、絶妙なバランスと緊迫感を創り出しています。

Servais, A.F. / Ghys, J.:“ゴッド・セイヴ・ザ・キング”による華麗なる変奏曲 Op.38

作曲者
アドリエン・フランソワ・セルヴェ Adrien Francois Servais (1807-1866 ベルギー)
ジョセフ・ギス Joseph Ghys (1801-1848 ベルギー)
曲名
“ゴッド・セイヴ・ザ・キング”による華麗なる変奏曲 Op.38
Variations brillantes et concertantes sur l'air "God Save the King" Op.38
演奏時間
約10分
譜面
Billaudot:GB7882 (imslp
解説(2016プログラムより)
イギリス国王讃歌「ゴッド・セイヴ・ザ・キング(神よ、王を守りたまえ)」の旋律は、ベートーヴェン、パガニーニなど、多くの作曲家によって使われています。この変奏曲は、ベルギー生まれのチェリストA.F.セルヴェ(1807-1866)と、ヴァイオリニストJ.ギス(1801-1848)によって書かれました。ヴァイオリンから始めチェロに転向したセルヴェは、ベルリオーズが「チェロのパガニーニ」と称したほどの名手となり、多くのチェロ作品の他、ヴァイオリニストとの合作もいくつか残しています。この作品も、時に「華麗にして協奏的な」と訳される通り、二つの楽器が対等に活躍する、大変技巧的で華々しい作品となっています。

Servais, A.F. / Vieuxtemps, H.:“ユグノー教徒”の主題による二重奏曲

作曲者
アドリエン・フランソワ・セルヴェ Adrien Francois Servais (1807-1866 ベルギー)
アンリ・ヴュータン Henri Vieuxtemps (1820-1881 ベルギー)
曲名
“ユグノー教徒”の主題による二重奏曲
Duo sur des motifs des "Huguenots"
演奏時間
約12分
譜面
絶版? (imslp
解説(2019プログラムより)
ベルギー生まれのチェリスト、アドリエン・フランソワ・セルヴェはベルリオーズが「チェロのパガニーニ」と称したほどの名手でした。多くのチェロ作品の他、ヴァイオリニストとの合作もいくつか残しています。共作者のアンリ・ヴュータンは同じくベルギーのヴァイオリニストで、親交のあったシューマンにやはりパガニーニに擬えて称賛されました。
この作品の題材となったマイアベーア作曲の歌劇「ユグノー教徒」は、1572年のサンバルテルミの虐殺の史実に基づきながら、歴史に残る悲劇の裏側で繰り広げられる貴族たちの恋愛や友情を描き、大合唱やバレエも交えた豪華で長大な歌劇で、凝縮された二重奏の中にも彼らならではの華麗な技巧を次々と繰り出しながら、心踊る優美な舞台を蘇らせます。

Sibelius, J.:水滴

作曲者
ジャン・シベリウス Jean Sibelius (1865-1957 フィンランド)
曲名
水滴
Water Droplets
演奏時間
約1分
譜面
Fennica Gehrman:M042087534
解説(CDブックレットより)
ジャン・シベリウスの作品は、7つの交響曲、多数の交響詩、ヴァイオリン協奏曲のほか、劇音楽、歌曲やピアノ曲等多岐に及びます。「水滴」は、1885年にヘルシンキ音楽院で作曲を学び始める10年も前の1875年、9歳の頃に作曲した最初の作品で、ピチカートのみで演奏されます。当時姉のリンダはピアノ、弟のクリスティアンはチェロを学んでおり、シベリウス自身も青年期まではヴァイオリニストを志していました。

Stravinsky, I.:イタリア組曲

作曲者
イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky (1882-1971 ロシア)
曲名
イタリア組曲
Suite italienne
備考
ペルゴレーシの音楽を基に作曲されたバレエ音楽「プルチネルラ」よりの作曲家自身によるVn&Pf、Vc&Pfそれぞれへの編曲作品をもとにした、ハイフェツ&ピアティゴルスキーによる編曲
楽章構成
第1曲:Introduzione 第2曲:Serenata 第3曲:Aria 第4曲:Tarantella 第5曲:Gavotta 第6曲:Minuetto e Finale
演奏時間
約18分
譜面
未出版、アメリカ議会図書館(ワシントンD.C. )所蔵のハイフェツコレクションに含まれている模様。
解説(2014プログラムより)
原曲は1920年、バレエ作品「プルチネッラ」のために書かれました。ロシアバレエ団の創設者セルゲイ・ディアギレフは、18世紀イタリアの作曲家ペルゴレージの音楽をこのバレエのために編曲するようストラヴィンスキーに依頼し、ストラヴィンスキーはこれらの原曲を素材としながらも、リズムや和声は近代的なものを取り入れた独自の新古典主義のスタイルに作り替えました。後に管弦楽用組曲(1924)に、またピアティゴルスキーやドゥシュキンの協力を得て、チェロとピアノ(1932)、ヴァイオリンとピアノ(1933)にも編曲し、この時「イタリア組曲」と新たにタイトルを付けました。リトルネッロ形式の「序奏」、シチリアーノのリズムで物悲しく歌われる「セレナータ」、力強いピチカートで始まる「アリア」、2つの楽器がひたすら8分の6拍子のリズムを踊り続ける「タランテラ」、伸びやかで優雅な「ガヴォットと変奏」、打ち上がる花火のように華やかに締めくくる「メヌエットとフィナーレ」、耳慣れた美しい旋律と古典的な優雅さ、そしてストラヴィンスキーらしい色彩感に溢れた魅力的な作品です。

Tcherepnin, A.:二重奏曲 Op.49

作曲者
アレクサンドル・チェレプニン Alexander Tcherepnin (1899-1977 ロシア)
曲名
二重奏曲 Op.49
Duo Op.49
楽章構成
第1楽章:Allegro 第2楽章:Maestoso 第3楽章:Moderato 第4楽章:Allegro 第5楽章:Allegro moderato
演奏時間
約11分
譜面
Bote&Bock:BB0901
解説(2019プログラムより)
リムスキー・コルサコフの弟子であり、バレエ・リュスの指揮者でもあった作曲家・ニコライを父に持つアレクサンダー・チェレプニンは、しばしば自宅を訪れたプロコフィエフをはじめとする多くの音楽家達の影響を受けました。1918年にパリへ亡命した後はフランス6人組などとも親交を持ち、以前よりグルジアの民謡に興味を持っていたアレクサンダーは各地の民謡を採集、西と東の特質を融合させたユーラシア的な語法を開発しました。また1934~1937年にはアジアを訪問し、伊福部昭など若手作曲家の育成にも努めました。
この二重奏曲はその直前の1932年に書かれましたが、フィドル風な動きを変拍子で表現した第1楽章と朗読調に幕を開ける第2楽章にはストラヴィンスキーの「兵士の物語」の影響も見受けられます。官能的に異国情緒を歌う第3楽章、厳しくリズムを刻む第4楽章を経て、多彩な技法を駆使した輝かしい終楽章で締めくくられます。

Toch, E.:ディヴェルティメント Op.37-1

作曲者
エルンスト・トッホ Toch Ernst (1887-1964 オーストリア)
曲名
ディヴェルティメント Op.37-1
Divertimento Op.37-1
楽章構成
第1楽章:Flott 第2楽章:Fließend 第3楽章:Frisch
演奏時間
約8分
譜面
Schott:ED1910
解説(2017プログラムより)
エルンスト・トッホ(1887-1964)はウィーンの革商人の家庭に生まれました。父の希望通り哲学と医学を学ぶ傍ら独学で作曲を続けたトッホでしたが、1909年モーツァルト賞受賞を機に作曲に専念するようになり、マンハイム音楽大学で作曲とピアノの講師を務めました。第一次世界大戦ではオーストリア軍の一員としてイタリアへ配属され、一時はマンハイムへ戻り「新しい音楽」を模索していたものの、ユダヤ系であったトッホは後にフランス、イギリスを経てアメリカへ亡命しています。
「ディヴェルティメント 作品37」は彼の最も多作期の1927年、ウィーン弦楽四重奏団の1stヴァイオリンとチェロ(1番)、2ndヴァイオリンとヴィオラ(2番)のために作曲され初演されています。どちらも「インテルメッツォ」を挟む3楽章形式で書かれ、2つの楽器がユニゾン、カノンを多用し複雑に絡み合いながら発展し、独特の響きを放ちます。

Villa-Lobos, H.:2つのショーロス(bis) W227

作曲者
エイトル・ヴィラ=ロボス Heitor Villa-Lobos (1887-1959 ブラジル)
曲名
2つのショーロス(bis) W227
Chôros bis W227
楽章構成
第1楽章:Modere 第2楽章:Lent-Anime
演奏時間
約9分
譜面
Eschig:ME2516 (imslp
解説(2012プログラムより)
ブラジルが生んだ20世紀を代表する作曲家・ヴィラ=ロボス、生涯に1000を超える作品を残したという彼の代表作の一つに連作「ショーロス」があります。 ショーロとはブラジルのポピュラー音楽のスタイルの1つで、フルートとギターを主体とした自由な編成の楽団により即興的に演奏されます。ヴィラ=ロボスは当時爆発的に広まっていたショーロにインスパイアされ、さまざまな編成・規模・形式の作品を書きました。
 この「2つのショーロス」は番号付きの14曲の連作に、後から書き加えられたもので、小品ながらこの連作の総決算ともいえるような充実した響きを持ち、ブラジルの民族的な調べが近代音楽技法と見事に融和した傑作です。

Wolf-Ferrari, E.:序奏とバレエ Op.35

作曲者
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ Ermanno Wolf-Ferrari (1876-1948 イタリア)
曲名
序奏とバレエ Op.35
Introduzione e Balletto Op.35
演奏時間
約11分
譜面
Thomi-Berg:TB937
解説(2016プログラムより)
ヴォルフ=フェラーリは、ドイツ人の父とイタリア人の母のもと、ヴェニスに生まれました。初めは画家であった父の勧めによりローマで画家修行をしていましたが、後にミュンヘンに移ったのをきっかけに、それまで息抜きであった音楽の勉強に専念することを決心しました。後期ロマン派スタイルの室内楽作品でデビューした彼は、その後コミックオペラで大成功をおさめます。しかし、常にドイツとイタリア両国人としてのアイデンティティを意識していた彼は、自分の祖国同士が敵対する第一次世界大戦に苦悩しました。一時は名のある劇場が挙って上演するほどの名声を得たヴォルフ=フェラーリですが、時代の変化と共に次第に世間の関心を失い、晩年は再び室内楽、管弦楽曲の作曲に取り組むようになりました。
「序奏とバレエ」は最晩年(おそらく最後から2番目)の作品で、華麗で大胆な序奏とウィンナワルツ風のバレエの二部構成で書かれています。

Wolf-Ferrari, E.:二重奏曲 ト短調 Op.33b

作曲者
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ Ermanno Wolf-Ferrari (1876-1948 イタリア)
曲名
二重奏曲 ト短調 Op.33b
Duo g-moll Op.33b
備考
オリジナル(Op.33a)はヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバのための二重奏曲
楽章構成
第1楽章:Allegro moderato 第2楽章:Barcarola, Andante tranquillo 第3楽章:Allegro
演奏時間
約18分
譜面
Leuckart:F.E.C.L.10217
解説(2014プログラムより)
ヴォルフ=フェラーリは、ドイツ人の父とイタリア人の母のもと、ヴェニスに生まれました。初めは画家であった父の勧めによりローマで画家修行をしていましたが、後にミュンヘンに移ったのをきっかけに、それまで息抜きであった音楽の勉強に専念することを決心しました。後期ロマン派スタイルの室内楽作品でデビューした彼は、その後コミックオペラで大成功をおさめます。しかし、常にドイツとイタリア両国人としてのアイデンティティを意識していた彼は、自分の祖国同士が敵対する第一次世界大戦に苦悩しました。一時は名のある劇場が挙って上演するほどの名声を得たヴォルフ=フェラーリですが、時代の変化と共に次第に世間の関心を失い、晩年は再び室内楽、管弦楽曲への作曲に取り組むようになりました。
この二重奏曲は1946年、ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバのために作曲され、その後作曲者自身がヴァイオリンとチェロのために編曲しました。快活な短調と哀愁を帯びた長調といった一風変わった曲調が、心奥底にある記憶を呼び覚まし、全てを委ねてしまいたくなるような優しさに包まれる気がするのは私だけでしょうか。

Xenakis, I.:ディプリ・ジーア

作曲者
ヤニス・クセナキス Iannis Xenakis (1922-2001 ギリシャ)
曲名
ディプリ・ジーア
Dhipli Zyia
演奏時間
約4分
譜面
Salabert:EAS19873

入野義朗.:ヴァイオリンとチェロのための音楽

作曲者
入野喜朗 Yoshiro Irino (1921-1980 日本)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための音楽
Music for Violin and 'cello
楽章構成
第1楽章:Agitato 第2楽章:Lento 第3楽章:Allegro
演奏時間
約15分
譜面
音楽之友社:ODM-0042
解説(2016プログラムより)
日本における「十二音音楽」の先駆者として知られる作曲家・入野義朗は、旧ソビエト連邦のウラジオストクに生まれました。東京帝国大学経済学部在学中に諸井三郎に師事したほかは独学でしたが、毎日音楽賞や尾高賞を受賞し、後には桐朋学園音楽大学教授を務めるなど音楽教育にも尽力しました。また、彼の死後1981年には「入野賞」が設けられ、「新たな方向性を指し示すもの、革新的創造性を持ったもの」を対象に贈られる、若い作曲家のための登竜門として存続されています。
「ヴァイオリンとチェロのための音楽」は1959年に作曲され、第3回現代音楽祭にて初演されました。第1楽章では切迫した音形を主題に淀みない掛け合いが繰り広げられ、第2楽章では絶妙にぶつかり合う和声が心地よく響き、日本の祭りを彷彿とさせる第3楽章で力強く締め括ります。

遠藤雅夫:デュオスクロール1b

作曲者
遠藤雅夫 Masao Endo (1947- 日本)
曲名
デュオスクロール1b
Duo Scroll 1b
備考
原曲(デュオスクロール1)はヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
演奏時間
約9分
譜面
未出版

遠藤雅夫:〈風の道〉ヴァイオリンとチェロのための

作曲者
遠藤雅夫 Masao Endo (1947- 日本)
曲名
〈風の道〉ヴァイオリンとチェロのための
〈Path of the Wind〉for Violin and Violoncello
演奏時間
約9分
譜面
JFC:8906(絶版)
解説(2015プログラムより)
遠藤雅夫は東京に生まれ、東京芸術大学に学んだ日本の作曲家です。その作品はヨーロッパ各地を始めとして、アメリカ、またアジア諸国でも広く演奏されています。
〈風の道〉は、1988年に作曲され、安田謙一郎夫妻により初演されました。初演時の作曲者自身の解説には、「第1楽章=往きつ戻りつ、暗い地平を風はゆるやかに進む。第2楽章=風は新たな生の源を求め、虚空に立ち向かい太陽の日の光を呼び込む。第3楽章=地の底で鳴り続ける響きの層と共に、天界を突き進む風は、次第に渦をまきながら、永劫の時を越えていく。明快な構造と、愉しみとしてのリズムの復興がこの曲の軸をなしている。」と記されています。

木下正道:無明無声I/I-b

作曲者
木下正道 Masamichi Kinoshita (1969- 日本)
曲名
無明無声I/I-b
Invisible et sans voixI/I-b
備考
(I-b初演)2019.11.17 王子ホール 印田千裕&印田陽介デュオリサイタル
演奏時間
約11分
譜面
未出版
解説(2019プログラムより)
タイトルはエジプト生まれでフランスに帰化したユダヤ系詩人、エドモン・ジャベスの詩句によります。原文は「Invisible et sans voix」ですが、これを少し硬派な感じに訳しました。
Iは、Bachのモチーフによる一種の変奏曲、I-bはそれをさらに解体、変奏させたものとなっています。確かに基盤はありつつも、音楽の時間は実は一瞬先は闇、しかしそこでかすかな関連が、というようなことを考えながら作曲いたしました。丁々発止のやり取りとは少し異なる、デュオの新たな魅力を感じていただければと思います。(木下正道)

倉内直子:「共振―呼応の相互作用」-ヴァイオリンとチェロのための

作曲者
倉内直子 Naoko Kurauchi (1963- 日本)
曲名
「共振―呼応の相互作用」-ヴァイオリンとチェロのための
"Resonance -Echoic Interaction" -for Violin and Violoncello
備考
(初演)印田千裕&印田陽介 2016.06.07 《PETETOK》日暮里サニーホール・コンサートサロン
演奏時間
約9分
譜面
未出版
解説(2018プログラムより)
曲は、Vln.とVc.の共振;双方の響きや動きがお互いを支え影響を与え合う中、様々な内在する力を引き出し、発現する様子を表現している。印田千裕氏、印田陽介氏御姉弟と以前同席させて頂いた際、とても仲が良くほのぼのとした様子が印象的で、その調和の取れた自由なイメージを基に作曲した。[初演時のノートより。]
今回、御二人に御再演頂けるのは本当に光栄で嬉しく、心より感謝致します。(倉内 直子)

紺野陽吉:弦楽二重奏曲

作曲者
紺野陽吉 Yokichi Konno (1913-1945 日本)
曲名
弦楽二重奏曲
String Duo
備考
(初演)2012.11.9 かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール 印田千裕&印田陽介デュオリサイタル
楽章構成
第1楽章:Moderato 第2楽章:Andante cantabile 第3楽章:Allegro ma non troppo
演奏時間
約10分
譜面
音楽の世界社よりPDFで配布
解説(2012プログラムより)
紺野陽吉は山形県西置賜郡東根村大字畔藤(現白鷹町畔藤)、最上川沿いの大地主兼医者の家系に生まれました。子供の頃からヴァイオリンを好み、中学(現山形県立長井高校)卒業直後に東京へ出て音楽一筋の道を歩みましたが、志半ばで召集され、戦死公報によれば昭和20年10月13日、牡丹江にて没したとされています。出征の前日、面識のなかった作曲家・清瀬保二宅を訪問し、数曲の楽譜を預かって欲しいと託しました。青年の再訪はなく、遺稿は清瀬保二の没後に発見されました。
ヴァイオリンとチェロの二重奏曲は2012年、音楽の世界社によりようやく出版され、本日が初演となります。メロディーが深く心に染み渡り、時代も境遇も超えた“日本の心”に共感しつつ、若くして失われた才能を惜しまずにはいられません。

團伊玖磨:ヴァイオリンとチェロのための対話

作曲者
團伊玖磨 Ikuma Dan (1927-2001 日本)
曲名
ヴァイオリンとチェロのための対話
A conversation : duo for violin-solo and violoncello-solo
演奏時間
約6分
譜面
未出版
解説(2013プログラムより)
オペラから室内楽作品、放送音楽まで幅広いジャンルを手掛けた作曲家、團伊玖磨は、実業家、学者、政治家であった團伊能の長男として、東京に生まれ、東京で育ちました。7歳でピアノを始め、後に東京音楽学校(現在の東京藝術大学)作曲家に入学、下総皖一、橋本國彦に、学外では山田耕筰、諸井三郎に学びました。途中、在籍のまま陸軍外山学校軍楽隊に入隊しましたが、翌年には復員して東京音楽学校を卒業しました。
「ヴァイオリンとチェロのための対話」は1998年にウィーン交響楽団の首席チェリスト、吉井健太郎の委嘱により作曲され、短いながらも絶妙に計算された構成で、技巧と甘美さを持ち合わせた傑作となっています。

寺内園生:Connection

作曲者
寺内園生 Sonoh Terauchi (1959- 日本)
曲名
Connection
演奏時間
約4分
譜面
未出版

寺内園生:Love

作曲者
寺内園生 Sonoh Terauchi (1959- 日本)
曲名
Love
備考
原曲はフルートとチェロのための二重奏曲
演奏時間
約7分
譜面
未出版

寺内園生:Talk

作曲者
寺内園生 Sonoh Terauchi (1959- 日本)
曲名
Talk
演奏時間
約7分
譜面
未出版
解説(2016プログラムより)
ヴァイオリンとチェロが楽しく語り合うシーンをイメージした「Talk」は、ジャズの要素を取り入れ、それぞれの楽器の持つ音色の美しさと軽やかなニュアンスを楽しんでいただけるよう願って1998年に作曲いたしました。
今夕、印田千裕さんと印田陽介さんのご演奏により、ヴァイオリンとチェロが楽しく絶妙に語り合われることを願っております。(寺内 園生)

西村朗:雅歌IV~ヴァイオリンとチェロのためのヘテロフォニー~

作曲者
西村朗 Akira Nishimura (1953- 日本)
曲名
雅歌IV~ヴァイオリンとチェロのためのヘテロフォニー~
GAKA IV heterophony for violin and cello
演奏時間
約13分
譜面
全音楽譜出版社:590206
解説(2017プログラムより)
現代日本を代表する作曲家の一人、西村朗氏(1953-)は、西洋の現代作曲技法を学ぶ一方で、在学中よりアジアの伝統音楽、宗教、美学、宇宙観等に強い関心を抱いていました。
この「雅歌Ⅰ~Ⅳ」は1986~88年頃、自らの作曲におけるヘテロフォニー・スタイルの可能性の模索を行っていた時期の連作です。同時期の「2台のピアノと管弦楽のためのヘテロフォニー」「弦楽四重奏のためのヘテロフォニー」を始め、その後も多くのヘテロフォニー音楽を作曲しています。
ヴァイオリンとチェロのために書かれた「雅歌Ⅳ」では両楽器の開放弦のDとAを不変の完全四度ドローンと定め、その固定持続ドローンを母体として生じるヘテロフォニーの可能性を探ろうとしたものです。微分音を伴う曲線的な重音の動き、ナチュラル・ハーモニクス、ボウイング操作による響きの波立ちなど、ドローンの極近辺に派生して揺らぐヘテロフォニーからは、ヴァイオリンとチェロいう典型的な西洋楽器を使いながら東洋的な響きが、そして鮮烈で緊張感の高い音楽が生み出されています。(全音出版楽譜 作品解説参照)
※ヘテロフォニーとは、同一の旋律を奏でる様々な奏者や歌手が、任意で別々に動いたり、リズムやテンポを微妙にずらしたりすることで、異なった装飾や音型が生じ、偶発的に瞬間的なポリフォニー(多声音楽)を生ずるようになったものをいう。

細川俊夫:ヴァイオリンとチェロのためのデュオ

作曲者
細川俊夫 Toshio Hosokawa (1955- 日本)
曲名
ヴァイオリンとチェロのためのデュオ
Duo for Violin and Violoncello
演奏時間
約8分
譜面
Schott:SJ1115
解説(2014プログラムより)
細川俊夫は、オペラ、管弦楽曲から独奏曲まで、作品の多くが国内外のレーベルからCD化されており、現代音楽の国際的な舞台で最も注目されている作曲家の一人です。広島県で生まれ、国立音楽大学で学びますが、1976年から10年間ベルリンに留学し、その頃から自国の音楽を深く研究するようになります。自然と調和して生きる日本人の「音という現象に対する細やかな感受性」や、「響きと沈黙の対話の真意」をくみとっていく独自の音楽を、彼自身、尊敬する芭蕉の俳句「静けさや 岩に染み入る 蝉の声」を引用して説明することも多いといいます。
1998年にミュンヘンで初演されたこのデュオは、継続される響きの中に効果的に沈黙の間を入れ、音と休符、響きと空の相関関係を扱った代表的な作品です。沈黙から生まれ、生きて、再び沈黙へと戻っていく音は、「はかなきものは美しい」と考える日本の心を見事に表現しています。

《二重奏曲(アレンジ)》

Bach, J.S.:アリオーソ

作曲者
ヨハン・セバスチャン・バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750 ドイツ)
編曲:印田陽介
曲名
アリオーソ
Arioso
備考
原曲はカンタータ BWV156よりSinfonia、チェンバロ協奏曲第5番より第2楽章
演奏時間
約4分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

The Beatles:ヒア・カムズ・ザ・サン

作曲者
ジョージ・ハリスン George Harrison (1943-2001 イギリス)
編曲:印田陽介
曲名
ヒア・カムズ・ザ・サン
Here comes the sun
演奏時間
約3分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

Boccherini, L.:メヌエット Op.11-5 G. 275

作曲者
ルイジ・ボッケリーニ Luigi Boccherini (1743-1805 イタリア)
編曲:印田陽介
曲名
メヌエット Op.11-5 G. 275
Minuetto Op.11-5 G. 275
備考
弦楽五重奏曲より第3楽章
演奏時間
約3分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

Brahms, J.:ワルツ Op.39-15

作曲者
ヨハネス・ブラームス Johannes Brahms (1833-1897 ドイツ)
編曲:印田陽介
曲名
ワルツ Op.39-15
Waltz Op.39-15
演奏時間
約2分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

Elgar, E.:愛の挨拶 Op.12

作曲者
エドワード・エルガー Edward Elgar (1857-1934 イギリス)
編曲:印田陽介
曲名
愛の挨拶 Op.12
Salut d'amour Op.12
演奏時間
約3分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

Gossec, F.J.:ガヴォット RH318

作曲者
フランソワ=ジョゼフ・ゴセック François-Joseph Gossec (1734-1829 ベルギー)
編曲:印田陽介
曲名
ガヴォット RH318
Gavotte in D major, RH 318
演奏時間
約2分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

Graham:Warrior Past(大河ドラマ「麒麟がくる」OPテーマ

作曲者
ジョン・グラム John Graham (19??- アメリカ)
編曲:印田陽介
曲名
Warrior Past
概要
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オープニングテーマ
演奏時間
約3分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

Weber, C.M.v.:カントリーダンス

作曲者
カール・マリア・フォン・ウェーバー Carl Maria von Weber (1786-1826 ドイツ)
編曲:印田陽介
曲名
カントリーダンス
Ländlicher Tanz
演奏時間
約2分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌

作曲者
アイルランド民謡 Irish Folk Song
編曲:印田陽介
曲名
ロンドンデリーの歌
Londonderry Air/Danny Boy
演奏時間
約4分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

いずみたく:見上げてごらん夜の星を

作曲者
いずみたく Taku Izumi (1930-1992 日本)
曲名
見上げてごらん夜の星を
LOOK UP TO THE EVENING STAR
演奏時間
約3分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

カタロニア民謡:鳥の歌

作曲者
カタロニア民謡 Traditional Catalan Christmas song
編曲:印田陽介
曲名
鳥の歌
El Cant dels Ocells/The Song of the Birds
演奏時間
約3分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

菅野よう子:花は咲く

作曲者
菅野よう子 Yoko Kanno (1963- 日本)
編曲:印田陽介
曲名
花は咲く
FLOWERS WILL BLOOM ~Hana wa Saku~
概要
NHK東日本大震災プロジェクトの復興支援ソング
演奏時間
約4分
譜面
印田陽介PiaScoreストア

米津玄師:パプリカ

作曲者
米津玄師 Kenshi Yonezu (1991- 日本)
編曲:印田陽介
曲名
パプリカ
Paprika
概要
NHK2020応援ソングプロジェクトによる応援ソング。東京2020公認プログラム。
演奏時間
約2分
譜面
印田陽介PiaScoreストア


※IMSLPに存在する曲はリンクを貼っていますが、著作権法は国によって異なりますので、自己責任において著作権法を侵害しない範囲で使用するようにしてください。